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ー胃がん検診についてー

近年、胃がんによる死亡数は減少傾向にあるものの、男性では第2位、女性では第4位となっております。
健診などで胃の異常を指摘された場合や、「胃の痛み」「不快感」「違和感」「胸焼け」「吐き気」「食欲不振」などの症状が少しでも見られる場合は早めに検査を受けていただくことをお勧めします。
当院の胃がん検診は内視鏡検査となります。胃がん検診のご予約は「ネットご予約」でも受け付けています。

検査内容

  • 上部消化管内視鏡検査

    上部消化管内視鏡検査は、一般に「胃カメラ」と言われる検査です。食道や胃、十二指腸などを内視鏡を使って観察します。さらに、内視鏡で胃粘膜などの細胞を採取して、ピロリ菌のチェックや顕微鏡での詳細な検査を行うこともできます。
    当院では、口からスコープを入れる経口内視鏡検査の他に、鼻から細いスコープを入れて行う経鼻内視鏡検査も行っております。ご希望に応じて鎮静剤も使用しております。患者様がなるべく苦痛を感じにくいよう適宜相談して行いますので、安心してご相談ください。

    検査の注意事項
    • 検査前日について
      夕食は21時までに済ませるようにしましょう。21時以降は、お水やお茶などの水分は飲んでいただいてかまいません。
    • 検査当日について
      検査中は胃の中に空気を入れて観察を行います。そのため、検査後に腹部膨満感や胃の不快感などを感じることがありますが、げっぷやおならでガスが抜けることで徐々に症状は落ち着きます。もし、時間が経っても症状が改善しない場合には、ご連絡ください。
      検査中に生検(組織を採取し、病理検査に提出します)を行った場合、当日の飲酒や激しい運動、入浴は避けていただきます。
    • 検査終了後について
      胃内視鏡検査終了後は、喉の麻酔が切れるのに1時間ほどかかります。その間は飲食できません。1時間ほど経過した後、少しずつ飲食が可能となります。
      検査時に鎮静剤を使用した場合は、検査終了後に十分に目が覚めるまで当院のベッドで休んでいただきます。
  • ピロリ菌検査

    ピロリ菌とは、胃の粘膜に生息しているらせん形をした細菌です。胃の中は、胃液によって強い酸性になっており通常の菌は生息できません。しかしピロリ菌の場合、ピロリ菌の出す「ウレアーゼ」という酵素によってアンモニアを作り出しており、このアンモニアはアルカリ性なのでピロリ菌の周りの胃酸が中和され、生息することができてしまうのです。
    ピロリ菌の感染が長期に渡ると、慢性的な胃炎によって胃の粘膜が萎縮してしまう「萎縮性胃炎」になる場合があり、これは胃がん発症のリスクを高めることがわかっています。
    胃がん予防のためにも、慢性胃炎などの症状がある方は一度検査を受けられることをおすすめします。
    当院では、内視鏡検査に加え、血液検査や尿素呼気試験などでピロリ菌の検査を行い、陽性であった場合には除菌治療も行っております。

    ピロリ菌の検査方法
    • 抗ヘリコバクターピロリ抗体検査
      胃がんの主な発症原因はピロリ菌感染と言われ、ピロリ菌の感染歴を調べるために、血液による抗ヘリコバクターピロリ抗体検査が広く用いられています。
      ピロリ菌に現在感染している状態を現感染、感染していない状態を未感染と診断しています。この抗体検査の欠点として、未感染と現感染が混在する問題(陰性高値)が指摘されていました。
      陰性高値の結果であった場合は、次にあげる尿素呼気試験を受けることをおすすめしています。
    • 尿素呼気試験
      専用の容器に息を2回吐いて、呼気の中の二酸化炭素量を調べる検査です。まず容器に呼気を吐き入れます。その後専用の薬を服用して約20分ほど待機します。その後再び呼気を採取します。薬を服用する前後の呼気の二酸化炭素量を調べ、一定以上増えていたらピロリ菌に感染していると推測されます。
      この検査方法は精度が高く、なおかつ患者さんには全く体へ負担がなく短時間で終了する検査です。内視鏡が苦手な方にはこちらの検査もおすすめしております。

胃がん検診の流れ

  1. ステップ1

    受付

    ご来院されましたら、まず受付を行っていただきます。

  2. ステップ2

    問診・診察

    内視鏡検査を行うための事前チェックとして、問診・診察を行います。
    鎮静剤をご希望の方は、点滴を行います。

  3. ステップ3

    検査開始

    検査室で、胃の泡を綺麗にする消泡剤を飲んでいただき、喉や鼻に麻酔を施します。
    検査は5〜10分ほどで終わりますので、リラックスして受けてください。
    ※病理検査のため組織採取をした場合、痛みはありませんが粘膜から一時的に出血がありますが、数分で自然に止まりますので、ご安心ください。

  4. ステップ4

    検査結果のご説明

    喉の麻酔が切れるまで、当院のベッドで休んでいただきます。お帰りいただける状態になりましたら、検査結果についてのご説明をさせていただきます。

胃がん検診の費用

検診内容 料金(税込)
内視鏡検査(観察のみ) 13,200円

※病理組織検査も行った場合は、保険診療となります。